Overview
たまごっちを魔改造した実験的なMV
株式会社バンダイが展開する「たまごっち」が、さまざまなカルチャーとコラボレーションするプロジェクト「TAMAGOTCHI REMIX」。その第1弾として、スチャダラパーのBoseと、テクノポップバンドのLAUSBUBによる楽曲『RAP’N’TECHNOTCHI』のMVを制作しました。
たまごっちを楽器として捉えた実験的な楽曲に合わせ、MVでもたまごっちを演出装置として魔改造し、実験的な映像表現を目指しました。


Approach
楽曲に連動した、実験性と見栄えのバランス
MVにおいて、たまごっちがいかに演出として実験性と見栄えを両立させられるかを軸に検討を進めました。
楽曲にたまごっちのSEが多用されていることから、SEに連動した演出を実現できるよう、サンプラーやLED/アニメーションによる装置を開発し、全編を通してたまごっちを中心に据えた方針に定めました。


Output
100台以上のたまごっちによる演出装置たち
たまごっちの魔改造を通して、サンプラーとLED/アニメーション演出を展開するウォールを開発。サンプラーは楽曲で使用されている複数のSEを組み込み、アーティストが実際に操作できる形に仕上げることで、臨場感のあるパフォーマンスを引き出しました。また、100台以上のたまごっちを取り付けたウォールは、センターのLCD(10台)とサイドのLED(100台)で構成。LCDではSEと連動した実際のたまごっちのアニメーションを表示し、LEDでは、SEのタイミングに合わせてテンポや光り方を制御しました。




たまごっちサンプラー
ハードウェアを作り分けなくて済むよう、全体システムのArduinoからぶら下がる1連をサンプラーの一機とする構成に。ボタンを押されたデバイスからArduinoにRS485で信号を送信し、LAN経由で押されたデバイスのIDをUDPで送信しています。
たまごっちウォール(LED)
作成した基板はLED・サンプラー用のスイッチ・LCD用のピンをすべて一つにおさめ、実装するパーツを替えて使用。3×3ドットのLED粒を拡散するため、ディスプレイに近い厚みのポリアセタール樹脂を基板手前に入れています。
たまごっちウォール(液晶)
ディスプレイモジュールZ144SN005を使用。たまごっち本体のサイズにパーツを収めるため回路を裏表で二枚用意し、壁を挟んで張り合わせるように接続する構造としました。
全体のシステム設計
個々のLEDやディスプレイを音楽に合わせて制御できるようにするため、PCをマスターとするネットワークを構築。100台を超える機器をLANネットワークにぶら下げるのはコスト的にも手間的にもトゥーマッチなため、PCからは十数台のEthernet搭載Arduinoに接続し、そこからRS485という一対多通信で個別のたまごっちデバイスにぶら下げる方式を採用しています。
CREDIT
Client
株式会社バンダイ
Agent
CHOCOLATE inc.
Producer
松本 晃次郎mud Inc.
Assistant Producer
林 亜華音mud Inc.
Hardware Development
ひつじ(backspacetokyo)
Technical Assistant
齊藤 隼人
Technical Advisor
芦川 能純mud Inc.
Interior Designer
吉田 佑介(moult)
Movie Director
佐藤 正樹(veno inc.)
Movie Producer
佐藤 仁(PERS inc.)